寝てるときに大量に汗をかく原因と対処法
大量の汗は異常のサイン!?
人は誰でも寝ているときに汗をかくものです。 しかしパジャマがびちょびちょになるまで汗をかいたり、布団が濡れて気持ち悪くて目が覚めるとしたら、ちょっと異常かもしれません。 そんなに大量に汗をかけば、パジャマを着替えたり、体の汗や布団を拭くために起きなければなりません。 そもそも夜中に何度も目が覚めて、睡眠時間が減るだけでなく、睡眠の質も低下してしまうでしょう。 寝ているときにかく大量の汗は、体がなんらかの異常信号を発しているのかもしれません。 寝てるときに汗をかく原因と、対処法について考えてみましょう。
汗をかくのは悪いことではない
汗をかくのは代謝が良いからとポジティブに考えてはいませんか。 確かに汗をかくのは良いことですが、布団やパジャマが汗で濡れるほど汗をかいていたら、異常です。 夜中に布団内が汗でびしょびしょになり、不快に感じて目が覚めることに悩んでいることでしょう。 通常人間は寝ている間にコップ1杯分の汗をかくといいますが、汗をかくこと自体は問題ではありません。 汗をかくことで体温を下げ、人は入眠し、熟睡することができるわけです。 しかし通常水のような汗をかくわけではなく、不感蒸泄といって、蒸気として発汗しているにすぎません。 そのため、気持ち悪くて目が覚めるほど、布団やパジャマが濡れることはないのです。
寝具やパジャマが暑すぎる!?
ではなぜ布団やパジャマが濡れるほど、大量に汗をかいてしまうのか、原因は色々考えられます。 もちろん使っている布団が暑すぎて汗をかいているという可能性もあります。 寒がりでもないのに、あるいは寒がりであっても、毛布や掛け布団を何枚も重ねていれば、当然汗をかきます。 まずは掛けている毛布や掛け布団の枚数を調整してみてはいかがでしょうか。 掛け寝具の種類や枚数を調整することで、大量にかく汗が止まるのであれば、ただ布団が暑すぎただけかもしれません。 また化学繊維の寝具を使っていると、布団が汗を吸ってくれず、布団内に汗が滴るほど濡れてしまうこともあるでしょう。 例えばポリエステルの布団やアクリル毛布などを使ってはいませんか。 化学繊維の寝具を使っているのであれば、天然繊維の布団に変えるだけで、布団内に汗が溜まりにくくなり、不快感は軽減するかもしれません。 また体に掛けている寝具に比べ、着ているパジャマが暑すぎる可能性もあるでしょう。 毛布や羽毛布団を使っているのに、寒がりだからとフリースを着て寝る人もいます。 これでは暑すぎて汗を大量にかいてしまうのも、仕方がありません。 フリースは暖かすぎるだけでなく、汗も吸ってくれる素材ではないため、夜中に汗をかいて目が覚める原因になりうるでしょう。
体温が上がりすぎている!?
寝具やパジャマを変えても、大量に汗をかくのが治らないとすれば、問題は他にあります。 寝てるときに汗をかく原因として、他に考えられるのは体温が上がりすぎていることが考えられます。 晩酌をするという人は多いと思いますが、寝る前の大量のアルコール摂取は、過剰な寝汗を助長するものになります。 アルコールを摂取すると、体がぽかぽかすると思いますが、これはアルコールによって体温が上昇しているためです。 入眠するためには体温を下げなければなりませんから、いつも以上に大量に寝汗をかいて、体温を下げなければなりません。 そのためアルコールを寝る前に摂取すると、寝汗を大量にかいてしまうというわけです。 同じ理由で寝る直前にお風呂に入ると、当然体温が上がった状態でお布団に入ることになりますから、寝汗を大量にかきます。 ですから寝る前にお酒を飲んだり、お風呂に入る場合でも、お布団に入る直前は避け、体温が少し下がってから眠るようにすれば良いわけです。
自律神経の異常も考えられる
しかし寝具やパジャマにも問題がなく、寝る前にお風呂に入ったり、お酒も飲んでいない場合はどうでしょう。 その場合、もしかしたら体になんらかの不調、病気を抱えている可能性も考えられます。 例えば、ストレスを抱えていることによる、自律神経の異常かもしれません。 自律神経が乱れていると、交感神経と副交感神経のスイッチが上手に切り替わりません。 そのため、寝ているときにも関わらず、交感神経が優位な状態になり、汗をかいてしまうというわけです。 女性が更年期になると、汗をかきやすくなるホットフラッシュという症状があります。 自律神経の乱れによって発汗をコントロールできなくなるためで、これも一種の自律神経の異常と考えられます。 寝具やパジャマ、室温を調整することで解決するなら、問題はないと思われます。 しかしたかが寝汗、されど寝汗、異常を感じたら、まずは病院にいってみてもらうのが良いでしょう。